FablessBridge 制作ノート

サービスの価値を伝える動画づくり。公開済みの制作事例から、構成・文字・動き・音・見直しの考え方を記録します。

90秒の商品紹介を、視聴者の「迷い」から組み立てる――kucca制作ノート

FablessBridge

商品紹介動画を作るとき、先に決めたいのは、機能を何個入れるかよりも「視聴者はどこで迷い、何が分かれば次へ進めるか」です。今回は、FablessBridgeが公開している、布おむつのお店と排泄講座「kucca」の90秒の紹介動画から、構成の考え方を整理します。

この動画は、kuccaの公式サイトをもとに制作し、了承を得て掲載しているクライアント案件です。一方、登場する親子や検索語は架空の演出です。実在のお客様の体験談と混同しないよう、この区別を最初に置きます。

1.迷いを「購入・利用・学習」に分ける

冒頭では、初めての子ども、生後2か月、体重5.2kgという状況から、布おむつを試してみたい気持ちを描きます。「何枚必要?」「輪おむつか成形か」「サイズは?」という買い物の疑問。その後に、漏れや洗い方、カビへの不安、トイトレの開始時期がばらばらな検索結果を置いています。

ここで扱っている迷いは一種類ではありません。何を買うか、買った後に使えるか、自分で判断できないときにどこで学ぶか。説明する側がこの三つを分けると、商品を並べる順番も決めやすくなります。

2.先に見せた疑問へ、同じ画面で答える

中盤では、買い物メモがもう一度登場します。お試しセットとサイズの目安を示し、「?」を「✓」に変える。続いて、職人が手で縫う成形おむつや、布おむつ育児に関する30本以上の読みものへつなぐ。最後に、排泄講座の手帳、講座の内容、対面または録画配信という学び方を紹介します。

一つの疑問に一つの根拠を割り当て、画面の変化で解決を見せる。前半の検索語が後半の読みものに変わるから、視聴者は「この情報は何のためか」を追いやすくなります。新しい装飾を次々に増やすより、同じメモや記号を意味を変えて使う方が、説明のつながりを作れます。

3.見た目にも、説明の役割を持たせる

商品写真、講座の手帳、ロゴには公開画像を使い、人の写った写真は使っていません。生成りのダブルガーゼに物干しロープを渡し、補足文を布タグに載せ、柄布が画面を横切って場面を切り替えます。布の質感は単なる背景ではなく、お店の扱うものと情報の見せ方を結びつけています。

画面と文字の動きはHTMLで組み、1コマずつ書き出しました。ナレーションは使わず、音楽と134か所の効果音でリズムを作っています。声で補足しない構成では、文字の量、読む時間、前後の対応がとくに大切です。

4.最後の行動を大きくしすぎない

終盤には、2009年からのお店、国産・オーガニック、職人の手作り、講座の実績など、公式情報から集めた安心材料を置きます。締めくくりは「まずは1枚から。」。それまでに答えてきた迷いと、最後に促す行動の大きさをそろえています。

ほかのサービスでも、まず公式資料から確かな情報を抜き出し、視聴者の迷いを三つ程度に整理する。そして一つの迷いに一つの根拠を置き、その根拠が画面上で何を変えるのかを考える。この順番なら、構成を関係者と確認しやすくなります。

この制作事例で公開しているのは、構成と制作過程です。売上や申込が増えたという実測結果は示していません。動画そのものと説明を見比べ、どの判断を自分の制作に使えそうか確認してみてください。

商品写真が90秒の説明になるまでを見る

kuccaの制作事例では、完成動画と、見る人の迷いに合わせて情報を組み立てた過程を確認できます。写真を使った動画を検討する際の参考にしてください。

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本記事はFablessBridgeの制作記録をもとに執筆しています。制作のご相談はリンク先の案内からお送りいただけます。

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